－入社のきっかけを教えてください
女性が子どもを育てつつ、収入がいい仕事を考えた時、それはタクシードライバーだと思いました。当時は女性のタクシードライバーは、今より数も少なかったのですが、日本交通が女性を受け入れていたので選びました。

－入社されて9年ということですが、9年前と今の違いはありますか
入社当時は女性が少なく、タクシー業界はまさに男社会でした。体育会系のノリで、大きな声で「入ります！」などと言わなければならず、最初は戸惑いがありました。今はずいぶん柔らかくなって、女性にも違和感のない環境になりました。
最近まで女性専用の設備もなく、制服も男性と同じものを着用していました。
仕事の面ですと、今のようにカーナビがなかったので、道を覚えるまでは大変でした。地図を見て、自分の目で見て、お客様に教えていただきながら、苦労しました。

－タクシードライバーの良いところを教えてください
女性がしっかり稼げる仕事だと思います。時間を自由に使えるのでそこもいいです。例えば子どもが風邪をひいた時は、一旦、自宅に戻って様子を見て、病院に連れて行くこともできます。四季を感じられる仕事というのも魅力です。桜並木を見て春を感じ、色づいたイチョウを見て秋を感じる。そうして、いつも四季を感じながら走っています。他には、女性ドライバーは男性ドライバーに親切にしてもらえます（笑）社内恋愛や社内結婚も、結構ありますね。同じ仕事をしているので、お互いにわかりあえるみたいです。多くの人が休んでいるときに仕事をして、混まない平日に連休をとって旅行に行く人も多いです。

－これからはじめたいと思っている女性に応援メッセージをお願いします
タクシードライバーは女の人に向いている仕事だと思います。時間の都合もつけやすいので便利ですよ。もし道がわからなくても大丈夫。最初はみんな同じです。誰もが経験していますので。今はカーナビもついているし、お客様に教わりながら成長していけば大丈夫です。